歯科用コーンビームCT
導入しておりますCTはコーンビームCTと言われる方式のもので、歯科用のCTはほぼ全てこの方式のものです。
一般の医科で使用されるCTはX線がらせん状に無数に回転しながらスライス状に撮影されます。そのため軟組織や血管なども詳細に撮影可能な一方、どうしても放射線量は大きくなってしまいます
一方、コーンビームCTは円錐状(コーン型)のX線を一回転で3D撮影するもので、歯や骨の撮影に特化しています。
とりわけ、当院のCTは非常に解像度にすぐれているのが特徴で、かつ極めて低放射線量での撮影が可能であるのが特徴です。
インプラント治療においては複数回CT撮影を行う場合がありますが、健康被害に関してはほぼ無視しても良いレベルと言えましょう。
また解像度が素晴らしく高いため、歯の根のクラックの有無の診断や、複雑な形態の根管治療の診断にも非常に効果的です。
デジタルマイクロスコープ

8倍(19インチモニタいっぱいに表示された状態)
80倍
一般的にマイクロスコープを使用して治療を行う場合、見ながら治療する倍率は10倍程度で充分といえます。常用するにはあまり倍率が高いとブレますし、視野も狭くピントも合い難いためです。
では超高倍率は何のために使うのかと申しますと、診断用です。
根管治療を進めても一向に良くならないケースは時おりありますが、これは肉眼では見えない歯の根そのものに亀裂が存在していたり、隠れた根管が存在していた、などが原因だったりします。
光学マイクロスコープの倍率が20数倍が限界のところデジタルマイクロスコープ80倍まで拡大可能で、4K出力のため80倍でも解像度が破綻しないのは素晴らしいと言えます。
したがって速やかな診断とより精密な治療がが可能となります。
もう一つデジタルマイクロスコープの特異な点はモニターに出力されるため、術者以外にスタッフや、写真や動画で記録すれば患者さんにも情報を共有できる点です。(これが一番便利かもしれません)
しかし、デジタルマイクロスコープも欠点が無いわけではありません。それはデジタルゆえの手の動きとモニターに表示されるわずかなラグ、遅延です。院長は慣れましたが、慣れるまでは何度か酔いそうに…。
Er-YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)
エルビウムヤグレーザーの優れた点は、何といっても発熱が非常に少ないという点でしょう。発熱が少ないと、刺激が少ないため痛みも少ない、組織の熱損傷を防げる、損傷が少ないので治りも早い。という大きなメリットがあります。
そして歯科では唯一虫歯を削れるレーザー(厚労省認可)で、先述したとおり刺激が極めて少ないため麻酔なしで痛みもなく治療できる場合があります。
また粘膜に使用した場合は出血が非常に少ないため、小帯整形や粘液嚢胞の除去、歯周病外科処置などを行っても縫合の必要が無いケースが多いです。(メスを使用した場合は必ず縫合必須)
当院では、歯周外科処置、粘膜疾患の外科処置、虫歯、知覚過敏症から口内炎まで幅広くエルビウムヤグレーザーを活用しております。
電動注射器
歯科治療において麻酔は不可欠ですが、麻酔は熟練しても比較的痛みが出やすいところ、効きにくい部位があることはある程度経験のある歯科医師であればほとんど周知しています。
患者さんの多くは、針が痛いと思われておられる方が多いかもしれませんが、実際は麻酔液を注入する圧力とスピードが強いとそれが一番痛みます。針も無痛なわけではありませんので最も細いものを使用いたしますが、電動注射器はコンピューター制御で麻酔液の注入圧力とスピードを最も痛みが少ない加減にオートマティックでコントロールしてくれます。
これにより、麻酔時の痛みを大きく軽減することが可能です
口腔外バキューム
歯科治療を受けられたほとんどのかたが経験する、お口の中のお水や諸々を吸引する口腔内バキュームで吸いきれなかった飛沫や粉じんを、お口の外で強力に吸引する装置です。
実際大変優れものでして、ウイルスを通さず無菌室にも使用されるHEPAフィルターを介して排気するため、診療室内の空気を清浄に保ちます。
全ての治療台に設置しております。
笑気麻酔
嘔吐反射が極めて強く治療が困難、極度に緊張していまい気分が悪くなってしまった。
などの患者さんに備え、笑気麻酔を常備しております。
鼻から気体である笑気を吸入することにより反射を抑え、また緊張感を大きく和らげることが可能です。吸入を止めればすぐに麻酔効果はなくなり、体内に残留することもなく安全性もとても高いです。
ご希望される場合は、予めお申し出ください。